Rの旅〜君が好きだと叫びたい〜

爺は今日も元気です^^最後の図式がうまく反映されるかどうかだけが心配。文字サイズとかによって、ずれちゃうんじゃないかな〜そしたらなんとなく察してください。





やぁ淑女の皆様、またお会いしましたな!
外はさぞや寒かったことでしょう。どうぞこちらへ…広間の暖炉で温まっていってください。そして、ご迷惑でなければ、またこの老いぼれの戯言など聞いてやってくださるまいか。さぁさぁ、スープもすぐにご用意いたします。どうぞおくつろぎになってくだされ。さてと、今日は何からお話しましょうか…どんな物語をご希望で?


  • 好きなところは?


ふむ…好きなところときましたか…一見簡単なようにみえて、これといって焦点を絞りがたい。前にも申しましたように、坊ちゃんは爺の生きがいでございますから、好きなところなどと聞かれると、思わずはたと立ち止まってしまいます。これだから外の世界の人との会話はおもしろい。それでは、ちょっと昔話を引っ張り出してみましょう。


あれはいつごろのことだったか…坊ちゃんが確か学校に通うようになってすぐのころの出来事でした。学校からお帰りになると、何故か浮かないお顔でいらっしゃるので、爺が少々おせっかいをかけたのです。
「坊ちゃん?学校はどうでした?」すると、「じい!僕、明日から歩いて学校いきたいよ。」とおっしゃるではないですか。初めは、まさかこんなおかわいらしく美しい坊ちゃんを歩いていかせるなんて、そんなの恐ろしくて爺死んじゃう…!!と驚きました。ってゆうかさらわれるよねー絶対!だって俺ならさらっちゃうもんなぁ〜いや〜さらっちゃうよなぁ〜!という、天使でも悪魔でもない何かの囁きが耳元で聞こえたほどの衝撃でした。が、よくよくお話を聞いてみるとどうやら、早速お友達ができたようなのです。

「おうちも近いみたいだし、すごくいい子なんだ!おもしろいしそれに背も高くてね!髪がつんつんしてて…それでそれで…!」
新しいご友人のことを語る坊ちゃんは、それはそれは嬉しそうに、頬を桃色に染めながら…ぐうぅ…!爺は桃色の頬に弱いんです……なんだかこの部屋暑いですね?あれ?爺だけですか急激に体温上がってるのは?


そのお友達の名前はゆーすけ。写真を拝見したところ爺のタイプではないというか、確実に美少年ではないというのが率直な…まぁ、坊ちゃんのお友達に向かって無粋なことを言うのはやめましょう。とにかく坊ちゃんのお願いですので、なんとか叶えてあげたい気持ちはもちろんあります。ですから「坊ちゃん、お気持ちはわかりました。でもやはり歩いて、というのは心配な気がいたします。どうでしょう、ここはそのゆーすけ様も一緒に爺がお送りするというのは?」と申し上げたのです。すると坊ちゃんは…爺のかわいいかわいい坊ちゃんは、こう言ったのです。


「爺ありがとう。でも…僕…歩きたいんだ。いつものおっきい車もすっごくかっこよくて好きだよ?でも…僕もっと街の人と挨拶したり、湖の白鳥さんにパンをやったり、お花にとまってる蝶々を眺めたりしたいの。『お前もあんな長い車の中じゃつまんないだろ?外にはもっとおもしれーこといろいろあんだ!』ってゆーすけに言われた。僕、ゆーすけと一緒に外を歩きたい!」


これはまさしく… 自 我 の 目 覚 め !
坊ちゃんが開眼なされた…爺は感動いたしました。このわたくしにはなかった発想。ゆーすけが、坊ちゃんの世界を広げてくれたのです。未だにゆーすけという存在自体には、軽くイラッとします。爺も人間。煩悩は捨て切れません。ただ、彼には感謝しなくてはいけない、と。


坊ちゃんの気取らずおごらず、周りからの刺激に素直に反応を返すところは本当にすばらしいことだと思います。あんなゆーすけみたいなのにも。恐らくご自身の美貌に自覚がなく、自分が神に愛された特別な存在であることに気づいてないのでしょう。でもある意味それは、美少年の鉄則でもあります。つまり坊ちゃんは完璧な存在なのです。爺が言いたいのは、それだけです。

  • 嫌いなところは?


くれぐれも、嫌いということはないですよ。ただ…ただ…一つだけいわせてください…


坊ちゃんの優先順位について


ゆき>>>>>>∞>>>>>>>>ゆーすけ>>>>>爺


           ↑ここはいいけど、          ↑ここは嫌






さぁ、そろそろ今日もお開きです。こんな爺さまの昔話に付き合わせてしまって申し訳ない。もしまたお会いする機会があれば、神があなたをここへ再び導くでしょう…そのときを楽しみに。それではみなさま、ごきげんよう!(終わらない気がしてきた。)