時の案内人【R】

あやちゃん(id:mignon14)の無茶振り()からはじまった、不思議で素敵でどこか奇妙な時間旅行へさぁゆこう!
いつもの窓厨たちへ捧げます。(PC推奨)





【愛してるんだけどバトン】

1.包み隠さず全て語ること

2.アンカーを突っ走るのは禁止

3.指定されたキャラの萌を語ること

4.指定するキャラは男の子キャラであること

5.回されたら何回もやること

■指定→「爺→ゆきゆき」


ようこそいらっしゃいました、淑女のみなさん。*1私が今からお話しする物語は、とても不思議でどこかおかしくて、それでもそっと心の深遠に染み込んで忘れられない…そんなかわいい二つのお星様のおはなし。
お星様の名前は、こうたろうとゆき。申し遅れました、この爺めは時間旅行の案内人…名前などとうの昔に、いや未来に置いてまいりました。そうですね…必要であれば「R」と、そう呼んでください。

  • 初めて出会った場所は?

あれは忘れもしない。私が時空を超えてこの世界に導かれたとき、まだこうたろう坊ちゃんは年端もいかない赤ん坊でございました。しかしながら、ああこの爺めはこのお方に一生涯お仕えするのだ、とそんな気がいたしました。今思えば、どうしてそんな風に思ったのか不思議ですね…ほっほっほ。坊ちゃんの御顔に湛えられた光をわが身に浴びた瞬間、まるでこの御霊を洗われるような心地で…私は命をかけて、この肉体朽ち果てようとも、このか弱き存在を護りぬかなければならない、と誓ったのです。その思いは初めて出会った日から十数年経った今も変わることなく、むしろ強い思いとなってこの老いぼれを突き動かすのです。坊ちゃんは、この爺めの生き甲斐なのでございます。

  • どんな仕草が萌?

萌…おお、なんと懐かしい響きよ…私が今の私になる前、生きる原動力となっていた感情の名でございますなぁ…
それでも未だにこの爺めの魂が揺さぶられるときなどはございます。えぇあれは確か…坊ちゃんが御年15歳の時分でした。いそいそとお外からご帰宅なすった坊ちゃんがどこかそわそわとして落ち着かない。爺が「坊ちゃん?お体の具合でも?」とお聞きしても、お答えが帰ってこない。ああこれはどうしたことか、このときほど爺の無力を恨んだことはなかった…ゆき(当時6歳)にそれとなく聞いてみようとも…それでも坊ちゃんは「ゆき!こっちおいで!」と私を避けるのです。そのとき思ったのは「ああもうこんな老いぼれはお払い箱か。いやしかしそれも、仕方のないことよ…」と。おそらく以前の自分だったら「ええええ!俺何!ゆきゆきに無視される俺ってそれ何!まじ悪夢!ナイトメアーじゃんよ!生きてる意味ねええええええ」などとみっともなく取り乱していたでしょう。私を変えてくれたのは紛れもなく坊ちゃん…ならばこの老いた命、坊ちゃんに必要とされなくなった今、ためらうことなく消えてなくなろう!
…しかし、今こそこの命に見限りを、とした時でございました。坊ちゃんから「爺!…ちょっときて?」とお声がかかったのです。最後のお礼を言うべく爺もすぐに参じました。するとどうでしょう。坊ちゃんのお部屋がそれはもう夢のようにおかわいらしく飾り付けられているではありませんか…その中心には、爺のお星様がちょこんと揃って座っています。そしてこう言うのです。


「「爺!お誕生日おめでとう!!」」


ぼっちゃあああああああん!爺は…爺は…まだ死にません!!!!!なんておかわいらしいその様!頬と鼻の頭を桃色に染めながら、その口から「爺」と!爺とおおおおおおお!おおおおう萌える萌えるやっぱこれ萌えんなぁ><


おっといけない、多少動揺いたしました。話を戻しましょう。坊ちゃんはそのお顔のままこうおっしゃったのです。
こ「いつもね、爺は僕とゆきの誕生日、お祝いしてくれる。でも僕は爺の誕生日知らないって、思ったんだ。だって僕より前に爺は生まれたから、いつか知らないんだ。だから、ゆきと相談して、初めて雪が降った日にしようかって決めたの。だから今日から1月28日が、爺の誕生日だよ。…いいでしょう?」
なんかもうかわいすぎて目汁鼻汁がとまんねぇっす!と、以前の私なら言っていたでしょう。途切れ途切れではあるけれど、一生懸命話す坊ちゃんの姿に、その成長に爺は本当に幸せすぎて死ねる…!と以前の私なら(略)
そのあとお手紙を頂戴いたしました。その全文をここにご紹介します。


『爺へ
爺、お誕生日おめでとう。いつも僕やゆきのことお世話してくれてありがとう。爺は僕がちっさいころから傍にいてくれて、だから僕は今まで一度も寂しいと思ったことはないです。僕がご本で見たお花を綺麗だねって言うと、次の朝には家の前がお花畑になってました。ゆきと一緒にいつかプールで泳ぎたいんだって話したら、1週間待ってください坊ちゃん!って言ったけど、3日後にお花畑の横におっきいプールができてた。学校の先生に言ったら「それは人間業じゃない」って言われたんだよ。爺はすごいね。だから僕は爺を誇らしく思います。でももうあまり無理はしないでね。少し頑張りすぎてないか、心配だから。
こうたろうより。



じ じぃ


ぼく    こた     くんと


お なし    あり    


き    どー つたべ た ぃ


てれび  で みた   


  


本来なら爺だけの宝物にしたい素晴らしいお手紙。門外不出のはずのものですが、やはり坊ちゃんとゆきの愛らしさを世界に発信したいのもまた事実。今でも読むだけで涙があふれます。爺は、爺は幸せです。


おっと、もうこんな時間…みなさんはあまりこちらの世界に長居しないほうが良いのです。では、今夜はいったんお開きにいたしましょう。
また近いうちにお目にかかります。ごきげんよう!(続きはネタが降りてき次第)

*1:この世界では、ヲバとかそういう言葉は慎しみましょう。